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2012年6月21日

高圧酸素タンク療法

最近、高圧酸素治療の宣伝が多くなりました。

そもそも高圧酸素治療の由来は潜水病、一酸化炭素中毒に使われた

命を救う装置でした。窒素、一酸化炭素などの血中飽和分布(分圧)が上昇し、

酸素分圧が低下することによって、命を落とすのが潜水病、一酸化炭素中毒です。

高圧酸素治療は、酸素の分圧を上げる装置です。

だからと言って、酸素分圧を上げすぎると、酸素中毒に陥ることになります。

脳梗塞急性期には100%酸素を2気圧の圧力で送り込みますが、

あくまでも脳梗塞急性期に限るものです。

酸素を沢山送り込めばいいというわけではないので、私は医学知識を

しっかり持っている医師が高圧酸素治療を行うべきだと思います。

世間って、何かが起きてから騒いで規制したりしますが、高圧酸素治療も

何らかの不祥事が起こりうる装置であることを覚えていただければ幸いです。

私の経験上、40%純粋酸素濃度で、1.3気圧の圧力が妥当ではないかと

思います。本院には高圧酸素装置がなく、系列のほんごう接骨院に設置されて

います。しびれ、異常感覚には絶対的適応(確実に効果が期待できる)で、

その効果は約2週間持続します。

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